2012年11月15日木曜日

ジッパーVSキューティ雑誌対決★☆CUTiE2012.12月号を読んで・・・アレ?CUTiEってこんな空気だっけ?

先日、ローソンのポイントが貯まったので
そのポイントで普段は買わない雑誌を買おうと思って、
ひさびさにCUTiE(キューティ)を買ったんですが・・・・・

あれ?こんな芸風だっけか・・・?

 キューティ12月号表紙。
モテとクリスマスを主軸にしている

デートの再現ドラマ風

ギャルメイク?

価格破壊半端ない

キューティモデル、もはやどう考えてもギャル。
赤いコートにミニスカ&厚底ブーツ、
セシルマクビー?!えーと、自分には
90年代の女子高生に見えるんですが・・・
こちらも2012年12月号のキューティの記事です。
コギャル文化がリバイバルしているわけでもないと思うのですが、
原宿系とギャル文化が融合した結果、
偶然90年代の女子高生っぽくなった人もいる
・・・・と考えればいいかも?!
 
自分の記憶がもし正しければ、
キューティとジッパーは双子のような存在で
まとめて「青文字系」と呼ばれていたような・・・。

でも、今回のキューティを読んだところ、
ギャル寄りになっているのです。

青文字系といえば
つい先日、きゃりーぱみゅぱみゅが
ツイッターで「自分の服装は異性にモテない」と発言して
話題となりましたが、もともと青文字系は
異性モテを無視し、マイワールドを突っ走る個性派の
ジャンルという感じだったような。

それがですね、2012年12月号のキューティを読むとモテが主軸だ。
モテ、AKB、美少女メイク、
そして出ているモデルはギャルっぽい、
一応「原宿ガーリー」と銘打ってあるが、
ギャル4割原宿6割くらいの空気感が漂っている・・・。
いや、ギャル6割、原宿4割かもしれん。

主題が「クリスマスの奇跡」
(変身メイク)(緊急ダイエット)(魔法のコーデ)(恋のメール術
かなりの異性モテ重視。
ちなみに、載っている服の価格がジッパーよりも格段に安い。
「1999円以下の神アイテム149」という特集も載っていて
もはや価格破壊はしまむら並み。さらにP52
「1048円からはじめる本命アウター??!!」
えっ!千円??アウターで1000円って?
しまむらでもめったに見ないぞ・・・。
あと・・・今月号のキューティで
かつてノンノやJJに見られた
「ドラマ(デート)仕立ての記事」をひさしぶりに見たW
投稿コーナーも異性モテを主軸としている・・・。
男のネタいっぱいだW

ジッパーは原宿系の王道をそのまま走っているが、
キューティはギャル系雑誌の層と融合したのか?

ジッパーはいまでも原宿文化、そして非現実の匂いがするけど、
キューティはひたすら現実としまむら、ジモト、ファスト風土の匂いがする。

ジッパーがいまも王道を走っているのは、
きゃりーぱみゅぱみゅという大型アイコンをGETできたからだ。
(きゃりぱみゅはジッパーの読者モデルだった)
そうではないキューティはAKBをアイコンにしているが・・・
きゃりーに憧れる女子とAKBに憧れる女子、
根本的な精神性が全然違うんだな。

ただ、ジッパーとキューティどちらにも出ている
読者モデルゆらちゃんスゲーって思った。
(ゆらちゃんはゴスロリバイブルにも出てた)
彼女の可愛さは、最近の読者モデルの中でも群を抜いていると
思うので、今後の活躍に期待だなぁ~


原宿系は個性派であり少数派というイメージだったけど、
JJも古着MIXとか取り入れ始めて
もはや原宿系飽和状態(?)になり、
原宿系の中で差異化が起こっている気がする。

私の予想:今後、女子の服装は
すべからく「ベースが原宿系」で
そこから細分化していく気がする。

ジッパー:王道原宿系
キューティ:原宿系DQN
ノンノ:原宿系ふつうの中庸女子
JJ:原宿系キレイ
・・・みたいな感じで・・・。

さて、ここで、ガールズカルチャーに関する文献も参照してみよう=====

赤文字系・青文字系というくくりができたのは
松谷創一郎『ギャルと不思議ちゃん』によれば2000年代後半。



本書によれば、2010年には、『Nicky』という雑誌で渋谷系ギャルと
原宿不思議ちゃんをミックスさせた渋原系というジャンルができたとされている。
これはあくまでもギャルファッションに原宿要素を取り入れる試み。
本家原宿系のキューティがギャル要素と融合、となるとなんだか不思議な感じがする。

しかも、ギャル雑誌が持っていた「オタク文化との近接化」
(『ギャルと不思議ちゃん論』P314に詳細が載っている・コスプレ文化とギャルの融合・
本書では、異装性において親和性が高いと分析されている)
もキューティは取り入れているようだ。
キューティ12月号。この迷走ぶりは凄い。
人類美肌計画かぁ・・・。
ファッション誌というよりは
「宝島社のムック本」に見える。
しかも、この綾波コスプレのグダグダさ・・・
オタク文化ではないな。
これは、ドンキで売っているコスプレセットっぽいので
「ファスト風土」との融合だわな。

<以下は、今冬のジッパーとキューティを読み、さらに
『ギャルと不思議ちゃん論』を加味して考えた
 自分なりの結論>

キューティを読んだのは、むちゃくちゃひさしぶりなので
なんとも言えませんが、もはやキューティは
「かつて原宿系という言葉で括られていた王道の原宿系」
ではない気がする。

きゃりーというアイコンをGETした後、
原宿系の王道を突っ走る
(異性モテ無視・マイワールド)→ジッパー

ジッパー11月号記事より。
文化・ファッション性重視の匂い。
異性よりも同性にカッコカワイイと言われる系だな。
ジッパー11月号の表紙は仲さん。
ちなみに今月号のキューティの表紙はAKB大島さんです。
 
ギャル文化・DQN層を取り入れ、
生き残りを図る→キューティ

・・・・という感じに分化したと思う。
そういえば、2005年に『エルティーン』が休刊したはずだが・・・
エルティーンの読者層は確実に存在するはずなので
(DQN寄りのファッション雑誌読者)そこらへんの読者を取り込む作戦かなぁ。

松谷氏が『ギャルと不思議ちゃん論』で
「ある日はギャル、ある日は不思議ちゃん」という多元的自己を
操る女子が「多くはないが確実に存在している」と示唆していたが・・・
きゃりーのようなアイコンをGETできなかった
キューティが「ギャルとDQNが読む原宿系雑誌」として芸風を
意図的に変えてるとしたら、それは正解のような気がする。

===追記====
このブログ記事に対して、
ツイッターのフォロワーさんから
リプライいただいた情報を
ざっくりまとめると以下の通りです。

☆いただいた情報によれば、キューティは昨年の時点でもう方向転換していた

☆デフレなので、もはや服と共に夢や物語を売れなくなったのではないか、
という意見をいただきました。なるほど~!

☆90年代生まれ(90年代生まれに関する記事は以下をご参照ください)
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/spoon-201212.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/blog-post_29.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/freecell-12-20121031.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_7835.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8047.html
のいまの若者の傾向に則しているのは、むしろキューティ。
(しかし旧世代からは「ジッパーがんばれ」という声が!
 自分もそう思う)

かつてのキューティを知っていた世代にとって、
いまのキューティが「たいへんなことになっている!」という印象で
あることは、どうやら間違いないようです。
ブログ記事書く前は「もしかしたら、自分だけがそう思っていたらどうしよう・・・?」
と思っていたのですが、共感してくださったフォロワーさんが
複数いらっしゃったので、「キューティの方向性変わった」と断定しても良さそう。

☆ツイッターでのやりとりの流れの中で・・・
「キューティは、ニッセンやスーパーの衣料品コーナーの
ような ファスト風土 と融合したのでは?」と気づく。

原宿系⇔ファスト風土の垣根を壊したのは・・・
かつての原宿系を代表するモデル今宿麻美さんの
「アピタの衣料品CM出演」なのではないか?
というところに着地しました。CM動画↓
 
☆ちなみにギャル⇔ファスト風土の垣根を壊したのは
益若つばさチャンかな。
つばさチャンプロデュースの靴下が
ファッションセンターしまむらに売っていた時にそう思いました。
(ってか、自分も、つばさちゃんの靴下を「しまむら」で買って履いてた・・・)
 
たぶん読者層をザックリわけるとこうなるのか?!
 
ジッパー:リアル原宿に行く原宿系
キューティ:ファスト風土に住む原宿系
(脳内原宿イメージを頼りにイオンで原宿系の服を買う)
 
若者のジモト志向のため、ファスト風土人口は多い。
ファスト風土に暮らす「リアルに使える雑誌」として
キューティは愛されていくかも。
 
====さらにリプライまとめ追記=====
 
☆かつてのキューティ読者だったフォロワーさんから
以下のリプライをいただきました! 
(ちなみにキューティ創刊は1989年です)
 
初期のキューティ読者さんからのリプライ:1991年のキューティについて
 初期のCUTIEは素敵なコーナーなぞも設けてましたよ〜中川ひさこのチャームルームはメイクに渡辺サブロオさん、ページディレクターには沼田元氣さんとオシャレお先っぱしりな面々! 
 
chisakoさんからのリプライに貼られていた
貴重な1991年のキューティ誌面↓
いま見ても新鮮なくらいオシャレ
 
2006年の読者さんからのリプライ2006年8月号、表紙が大塚愛さんなのは少し意外ですが、中身はZipper寄りの個性派古着系だったり、TOKYO BOPPER、Spank!、ノゾミイシグロなどのページがありました。あまり明確ではないですがもう少し前はZipperとKERA!の間っぽいというか、当時の自分の中でそういう印象で、自分が読んだことのなかった初期はロリータ要素が多かったとどこかで読んだ気がします。愛読していた頃の面影がなくなるのは寂しいですね‥
自分自身だけじゃなくて、雑誌や原宿の街自体もだんだん落ち着いてきてる気がします‥!
 
 
2,3年前に読者モデルさんだった方からのリプライ
2,3年前(2010年頃かな)から現在の
方向性に傾いていた、との情報。
 
なるほど~
初期はオシャレ最前線、ロリータ要素ありだった。
2006年頃はジッパーとKERAの中間だったが、
「大塚愛が表紙」という部分に
現在への伏線が見え隠れ・・・
そして・・・
2,3年前から現在のように方向転換していたんですね。
そして、実際の原宿の空気にも
変化があるみたいです。
(私は地方に住んでいて
なかなか原宿に行く機会がありませんので
またぜひ、リアルな空気感を教えてください)
 
================================
 
その後、このブログ記事を
キューティ公式Twitterが
リツイートしてくださる事件が!(滝汗
 
以下は、公式 Twitterのコメントです・・・
 
「ギャル文化・DQN層を取り入れ、 生き残りを図る→キューティ」
つらたんwwww
 
つ、つらたん・・・・・・・?!
すいません・・・・・
またキューティ買うので許してください・・・。
今月号のおまけのトートバッグも使います!
 

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